東洋ゴム タイヤの空力を可視化する技術を確立

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カテゴリー: ニュース

 東洋ゴム工業は5月30日、タイヤが受ける空気抵抗や空気の流れなど空力を可視化して高精度にシミュレーションする「モビリティ・エアロダイナミクス(空力シミュレーション)技術」を確立したと発表した。今後、需要拡大が見込まれる電気自動車の航続距離の伸長や燃費向上に対して、カーメーカーが求める空力特性を実現したタイヤの開発に繋げる。

タイヤ空力のイメージ

 走行中のタイヤ周辺で生じる空気の流れは、車両の空力特性に影響を及ぼしており、車両が受ける空気抵抗のうち、タイヤの占める割合は約15%と言われている。

 今回、同社が確立した技術では、タイヤの様々なパターンデザインを用いて荷重や車両の走行速度といった運転時の使用条件に加え、ホイールや車体形状といった個別条件を組み合わせる。それぞれの条件下でのタイヤの変形を考慮した上で、実際の路面を走行している状態でのタイヤおよび車両の空力特性を予測できる。

 空力の影響を解析する技術は複数のタイヤメーカーが開発しているが、実際のタイヤ溝を適用して行うケースは初めてだという。同社では「個別のトレッドパターンなどタイヤの複雑な形状をもとに、実際の車両やホイールと組み合わせて荷重や走行速度、姿勢角といったタイヤの接地変形まで考慮して空力特性をシミュレーションできる技術の確立は業界でも例を見ない」としている。

 また、この技術を活用することで、実車を使った風洞実験の回数を従来より少なくして、開発コストの低減に繋げることも期待される。

 なお、同社は従来からタイヤ解析技術とドライビングシミュレーションを融合したタイヤ設計基盤技術「Tモード」により、設計期間の短縮や高精度な設計を実現してきた。今回の新技術ではそれを進化させ、これまで実現していなかった領域にアプローチして確立したもの。


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