【ブリヂストン】中国統括会社 市場を上回る成長期す

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カテゴリー: ニュース

 自動車生産・販売で世界のトップを走る中国。最近、その勢いに陰りが見えてきたと指摘される。それでも2017年上期の新車生産台数は前年同期比4.6%増の1352万台、新車販売台数は3.8%増の1335万台。その中国でブリヂストンの中国子会社、普利司通(中国)投資有限公司は市場を上回る成長路線を描いている。

上海にある車之翼
上海にある車之翼

 中国の自動車市場は堅調に推移しているが、全ての分野が右肩上がりの成長軌道を描いているわけではない。中でもトラック・バスの生産台数は不安定に推移している。

 普利司通(中国)投資有限公司の資料によると、2010年のトラック・バスの生産台数は900万台強。その後、700万台から800万台を行き来するが、2014年に966万台へと伸長。だがその翌年は反落し、2016年も微増の809万台にとどまった。

 このような自動車市場の動向を、現地国内のタイヤ市場はストレートに反映しているようだ。セダン用やSUV用を中心に消費財タイヤは旺盛な需要を見せる。その一方、生産財タイヤの需要は低位安定が続く。

 しかも生産財タイヤの場合、市場にひしめき合う現地メーカーによって価格競争が激化。高品質・高性能タイヤを主軸に地産地消戦略を進める海外メジャーは厳しい闘いを強いられている。一部には生産財から消費財へと生産ラインのシフトチェンジを決めた企業や、生産財市場からの撤退を検討する企業も現れ始めた。

 リトレッド事業者や日本からの中古タイヤ輸出事業者にとっても事情は同様。強いアゲンストの状況を耐えつついかに勝機を見いだすか、模索している。

 そんな模様がしばらく続きそうだとは言え、同国の自動車市場はさらなる成長を遂げるものと見られる。その中国市場で、ブリヂストンはタイヤ事業の一層の強化に取り組んでいるさなかだ。

車之翼の店内
車之翼の店内

 同社の中国タイヤ事業は、現地の販売統括会社である普利司通(中国)投資有限公司(BSCN、上海市)が主体となって展開する。

 BSCNは、タイヤ生産拠点として乗用車用タイヤ工場を天津と無錫に、トラック・バス用タイヤ工場を瀋陽と恵州にそれぞれ有し、現在4工場が稼働中。特に天津と無錫の乗用車用タイヤ工場は旺盛な需要を受けフルキャパシティでの生産が続いている。

 販売については、BSCNの販売担当副総経理の下に販売業務本部など5本部を置き、新車用と、市販用、両分野で積極的なビジネスを展開。市場でのポジションを着実に高めている。

 同社販売業務部の千葉哲朗氏によると、BSCNのタイヤ販売量は市場とともに順調に拡大を遂げているという。BSCNが設立された2004年当時と比べ、現在の販売量は優に3倍を超えた(2016年実績、ゴム量ベース)。特に乗用車用タイヤは自動車市場での新車販売台数、保有台数の拡大を背景に、2013年以降大きく伸長。販売比率は、2004年当初、乗用車用タイヤとトラック・バス用がほぼイーブンだったのに対し、現在は前者が6割、後者が4割。前者の割合増加はこれからも続く見込みだ。

 今後、BSCNは市場のさらに上を行く成長路線で事業展開を進めていく考えだ。2016年下期に既存の生産・技術担当、管理担当、販売担当に加え、新たにSCM(サプライチェーンマネジメント)担当副総経理を置きSCM本部を新設したのはその一環。物流業務の効率化をはじめ、生産・販売での全体最適を図ることで、一層の収益向上を図っていく。

 自動車保有台数でも世界トップに立つことが目前に控えている中国。その巨大市場で、今後BSCNが果たす役割はますます大きくなる。


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