日本ミシュランタイヤ人事担当の石澤執行役員 「もっと危機感を」

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カテゴリー: タイヤ事業戦略, 特集
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 今年1月に日本ミシュランタイヤの人事担当執行役員に就任した石澤千夏氏。グループが目標に掲げている“変革”に対して、いかに社員の成長を進めていくのか。

もっと危機感を持ち、目を覚ましてほしい――社員の変化を成長へ

 ――人事面での課題は。

 「ミシュラングループでは毎年5カ年計画で様々な戦略を立てているが、環境の変化に対して追いつけていないという認識がある。世の中がすごいスピードで変わっているのに、取り残されていては生き残れない。今の計画では“変わる”そして“成長する”ということに重点を置いている。

日本ミシュランタイヤの石澤執行役員

 モビリティ分野では自動運転があり、ドローンの活用もある中、クルマやタイヤに求められることは何か?それに合う製品を開発できているか?というと、できていない。デジタル化への対応も含めて、ビジネスの最先端にはいけていないのが現状だ。

 こうした中、人事の大きな課題は生き残っていける優秀な人材を育てることだ。今までミシュランブランドに甘えていたのかもしれないが、もっと力を伸ばしていくことが必要だ」

 ――どうやって成長に繋げていきますか。

 「従来のやり方は、きちんとプロセスがあり、確実な商品を世の中に出すことが絶対条件だった。一方、これからは現場が提案をして、色々な段階を踏まずに自分たちで判断できるようにしていく。例えばサッカーではフォワードやゴールキーパーなど各ポジションがあるが、勝利という目標のためには誰がディフェンダーをしてもおかしくない。これまではポジションを全うすることが優先されていたが、責任は果たしながら、自分で判断して勝っていけるチームを作りたい。そういった人材になれること、エンパワーメントが我々が考える成長である」

 「継続的な成長のために掲げているのが、プロセスをシンプルにすること、そして一番大切なのは顧客ファーストの考え方だ。もう一度お客様の声を熱心に聞き、きちんと判断してサービスを提供していくことに期待している」

 ――全ての従業員に意識変革を徹底することは可能ですか。

 「同じポジションで長く在籍する社員にチャレンジをさせていないこともあるが、そういった人たちに対して不満を感じている。世の中で何が起こっているのか、もっと危機感を持ってほしいし、目を覚ましてほしい。安定志向の人ばかりになったら、この会社はないというくらいの思いもある。これは人事としてもやらないといけない」

 ――ミシュラングループ全体としての考えは。

 「新興国も含めて同じメッセージを出しているが、その人たちとの競争でもある。日本法人が優秀で、きちんとビジネスが成長できるということをフランス本社に示していく意義もある。社員の成長が会社の成長にも繋がっていく」

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